[週刊ダイヤモンド] 108巻37号 要約と感想

PUBLISHED ON 2020-09-21 14:50:25 +0900 JST — DIAMOND

要約

 これから英語スキルを鍛えるために英会話に時間を当てていきたいと考えています。  毎日、インプット(1h)、アウトプット(1h)の割合で吸収した知識をすぐにアウトプットできるように英会話を有効的に活用していきたいと思います。

 

エヌビディアの台頭

 ソフトバンクグループが参加の英半導体設計会社アームを手放す。スマートフォン用の半導体のシェアの9割をもつアームを抑えるソフトバンクグループの孫正義はなぜ事業を手放したのか。買収するのは、人工知能用半導体でトップを狙う米エヌビディアだ。エヌビディアは画像処理用半導体最大手である。膨大な計算を素早く行えるGPUの能力を応用してAI分野で圧倒的な地位を気づきつつあるエヌビディアがコンピュータの司令塔の役割を担う中央演算処理装置(CPU)の設計で世界をリードするアームを買収すれば急成長するAI用半導体の覇権を握る勢力になるのは間違い無いと判断したと思われる。このエヌビディアにソフトバンクグループはなぜ手放したのか。それは、エヌビディアがあまりにもいい条件でオファーを出したので検討せざるを得なかったからである。というのも、合意したアームの価値を最大400億ドル(4.2兆円)と設定したのだ。ソフトバンクグループにとって2016年に3.3兆円で買収したアームを4.2兆円で受け取ってもらえるのは魅力的に映る。また、エヌビディアはそれほどアームを買収するに値したということで双方の利点から買収は比較的早く進んだと思われる。

ユニコーン企業

 ユニコーン企業(ユニコーンきぎょう)は、評価額が10億ドル以上の未上場のスタートアップ企業。 「創業10年以内」「評価額10億ドル以上」「未上場」「テクノロジー企業」といった4つの条件を兼ね備えた企業を指す。

今度のソフトバンクグループのAI成長見込み

 今後、SBGはAI半導体業界の巨大勢力との関係をいかに維持していくかが課題。孫氏のAI戦略は、ソフトバンクビジョンファンドを通じて投資するユニコーン企業同士で緩やかなシナジーを生み出し、AI分野で勝ち残れる起業家を育ててグループを成長するというものだ。しかし、シナジーが生み出される前に売却をされたことで、効果が薄れてきたと思われる。

 SBGは、コロナにより巨額の損失を計上したことで保有株の現金化を進めている。総額10兆円に迫る資産売却現金化を進める上で、現在の中核事業であるビジョンファンドは米シェアオフィス大手のウィーカンパニーの巨額損失の計上や、他の要因で打撃を受けたため苦戦中である。これから孫正義氏によるAI投資戦略を再建できるのか見ものである。

参照先:ダイヤモンド108巻37号 p11

 

TAGS: ECONOMY
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