[週刊ダイヤモンド] 108巻35号 要約と感想

PUBLISHED ON 2020-09-11 15:38:47 +0900 JST — DIAMOND

要約

 インターン先が決まったので、そこでデータサイエンスの力をつけていきたいと思います。(まだ連絡がつかないので不安ですが)

 TOEICが抽選を落ち続けているので、就活までに間に合うか心配です笑

 

これからの洋上風力発電

 実は、半年前に洋上風力発電の開拓についてどうなるのかを記事でまとめていた。今回、その洋上風力発電の市場で何が起こったのか気になったため、記事としてまとめてみた。

 前回の記事でも述べたが、日本の洋上風力発電の市場規模がおおよそ15兆円と言われており、大手電力をはじめゼネコン、総合商社、メーカー、銀行など多種多様な業界が参入している。しかし、今回新しい鍵を握るのは「GAFA」であるという。

 GAFAは電力の巨大なユーザーであるが、供給側として首を突っ込んでいるのだ。特にアップルはグリーンエネルギーを推してきた。世界44カ国にオフィスを持つアップルの電力は100%グリーンエネルギーで賄っているのだ。

発電事業者と直接、長期契約を結ぶように電力会社や小売業者を挟まずに契約をする方式を「コーポレートPPA」と呼ばれる。

 コーポレートPPAをすると、電力コストはかかるものの発電所を直接選ぶことができるというメリットがある。アップルは、8割のグリーンエネルギーをそうして供給している。その狙いはアップルが環境に優しい企業であることをアピールするためである。日本の洋上風力発電を開拓するには、アップルという環境に優しい企業を味方につけるかにかかっているのだ。しかし、アップルは味方になることはないと思われる。

 なぜ、アップルは味方になることはないのか。それは、自身が補助金に頼らないことを制約条件に置いているからだ。日本で計画されている洋上風力発電プロジェクトはほぼ「FIT」の案件であるのだ。20年度のFITは3.8兆円に登るが、国民の税金をこれ以上出すことは難しいのでいづれはFITをしないプロジェクトを遂行する必要性が出てくるだろう。そうなればアップルはFITを使用しないプロジェクトとコーポレートPPAを結ぶかもしれないが、その可能性は低いとみている。

 なぜか。それは風力発電はコストがかかりすぎるからだ。企業にも財源の制約は常にあるので、発電単価が原子力発電や火力発電に比べて3倍かかる洋上風力発電を供給元とするのは厳しいという見方がある。

旧来の電力ビジネスからの一転

 旧来の電力ビジネスに置いて大手電力会社はヒエラルキーの頂点に立つ殿様であった。しかし、2011年の福島第一原発原子力発電所の事故を契機に殿様商売が強い非難を浴びた上に、16年4月には電力小売りが全面自由化になり、総括原価方式はほぼ廃止となった。

 環境に優しいグリーンエネルギーの需要拡大により、総合商社やゼネコンが下克上を狙う動きを示している。三菱商事や住友商事、丸紅は欧州で洋上風力発電プロジェクトを経験しているのでノウハウがある。勝者は海外の資源開発のプロジェクトで培ったプロジェクト組成力とプロジェクトマネジメントとコスト意識を強みとして持つ。一方大手電力はそういった強みを持っていない。

 ゼネコンは、商社のそういった強みとは違う手段で洋上風力発電に切り込む。洋上風力発電は建設工事の費用が総事業費の3割を占める。洋上風力発電の基礎工事や風車の備え付けに必要なSEP船が必要な存在であり、このSEP船をゼネコンが現在寡占状態にあるのだ。日本のSEP船は5隻しかない。誰と手を組むか、電力会社までも見定めている状況だ。

参照先:ダイヤモンド108巻35号 p88

TAGS: ECONOMY
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