慶應の大学院の進学を決めたので、やっと自分のスキル向上する時間に本格的に割けるようになりました。二月の研究成果発表までは英語とインターンを集中的にします。そして、院の6月からの就活では、データサイエンススキルと英語のスキルをアピールできるほどの実力を身につけていきたいと思います。
FRBによる強いQE政策によって0.5%割れだった米10年債利回りだったが、8月に入り0.7%まで回復する動きを見せた。米トランプ政権が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化を食い止めるために財政拡張路線を継続する中、米財務省が四半期定例入札における長期国債の発行増額を決定している。これに伴う需給悪化への懸念が長期金利の上昇要因であるらしい。
利上げや国債発行増額に伴う需給の悪化が金利を上昇させる場合、それは実質金利の上昇という形で現れるのが常である。米国長期金利の上昇を実質金利要因とBEI要因に分けると、実質金利が底となっているのがわかっている。また、BEIも上奏していることからインフレ期待の上昇が米国金利上昇に寄与したとすることが大きいと言える。
物価が今後どの程度上昇すると一般的に予想されているかを表すインフレ期待(inflationary expectations)を測る代表的な指標である。国債とインフレ連動債との利回りの差を数値化したものである(国債の利回り-インフレ連動国債の利回り)。市場が推測する期待インフレ率を表す。この値がプラスならインフレ、マイナスならデフレを市場が期待していることになる。
FRBは、景気回復を確固たるものとすべく、オーバーシュートコミットメントにかかる議論をしている。金融緩和を継続する方針なのだ。
2016年9月の日銀金融政策決定会合で日銀が新たに導入した政策枠組み「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の柱のひとつで、日銀が物価安定の目標とする消費者物価指数(CPI、除く生鮮食品)の前年比上昇率2%を一時的に上回ってもすぐに金融緩和政策をやめるのではなく、同実績値が安定的に2%を超えるまでマネタリーベース(資金供給量)の拡大を継続すること。
FRBがインフレ率の上昇を容認しながら金融緩和するということは、実質金利の低下とBEIの上昇を図るものと思われる。しかし、このような政策は過度なインフレを起こす確率が高くなる。そのリスクをヘッジするためにインフレ資産を保有しておくのが良いと思われる。インフレ資産の代表は金であり、史上最高値を更新している。他にも株式ではいまだに上昇傾向にある。FRBは金融緩和をし続けて最終的には、金融の引き締めを行うつもりだろう。
参照先:ダイヤモンド108巻33号 p20