「参謀の思考法」 感想

PUBLISHED ON 2020-08-30 21:42:29 +0900 JST — BOOK REVIEW

感想

 大学四年生で社会人を経験してないが、会社での参謀のあるべき姿という趣旨に興味をもち、本を手に取ってみた。いつも専門書を読んでいるおかげで、一般人を対象にした書物であるこの本は非常に読みやすくすぐに読み終えることができた。 ということで早速内容の感想に入っていく。

 まず、この本を読んで思ったことは、参謀としてよりも社会を生きていく上でのコツを書いてあるように感じた。勿論、優秀な参謀になるための思考プロセスを中心に書いてあるが、社会を知らない一大学生から見ると、会社の派閥の必然性や会社の理不尽さなど、私の体験したことのないことを知れたのが非常によかった。また、その時の対処法も書かれてあるので参謀として生きていく以上の内容が含まれていた。

 ただ、この本では、経験したこと以外の「もしも」の状況を想定したことが書かれていない。例えば、会社の派閥の対立が過激化した時ことが書かれていないなどである。著者は過激化する前に止める手段を述べているが、どうしようもなく過激化した時のIfのことも話して欲しかったのが正直なところである。

 全体としては満足いくものであった。リーダーとしてではなく、リーダーを支える参謀のあり方を述べた新鮮な本であったが故に、興味を持って読めた。これからは毎週、自分の興味を持った本を読んで感想を書いていこうと思う。

参謀の思考法

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