気づけば、雑誌を読んで要約することに半年の時間が過ぎていました。雑誌を要約するということを一回も欠かさないでできたことは自画自賛になりますが、すごいと思います笑
今後とも、院試と並列して経済の知識をインプットしていこうと思います。
外食大手のコロワイドが昨年秋に定食チェーン店の大戸屋ホールディングスの筆頭株主となって以降、同社と対立が続いている。6/25の株主総会で、コロワイドの株主提案が否決された。それでも大戸屋TOBを辞さないつもりである。
今の大戸屋の問題点は、手作りに固執するがゆえに提供が非常に遅いということ。とセントラルキッチンの活用を訴えたコロワイド側が主張する。工場で製造することでコストダウンと労働の軽減ができれば、安心かつ安全に安く食べることが可能になる。
そもそも、「手作りvs工場」という対立はなく、実際大戸屋もかなりの商品を外注している。カツは外部の製造に委託をしているのだ。コロワイドグループのセントラルキッチンを活用すれば、価格を下げることが可能になるという。
大戸屋のブランド力を欲しているからとかなり率直な理由である。コロワイドは今、給食事業を参入している。給食事業をやる上で健康食というイメージが強い大戸屋がコロワイドの傘下にいることはストロングポイントとなるのだ。さらに、コロワイドには客単価800-900円の業態がイタリアンレストランのラパウザしかない。定食業態をコロワイドが持っていないので必要だという。コロワイドは大戸屋をTOBするお金を用意している。株価が2−3倍になろうが買いまくるという本気度が伺える。
大戸屋の売り上げが落ちているのが商品価格が高くて提供が遅いからである。つまり回転率が悪く客足が遠のいているのだ。ので、客単価を100円程度下げて提供までの時間を半分にすることで回転率をあげ売り上げを増やしていくつもりである。
今回の一件で、コロワイドの大戸屋に対する本気度が伺えた。買収する目的や大戸屋の現状の問題点を把握している点からも、大戸屋が赤字を出している今、M&Aをすることが会社を守る上で必要なのではないかと思える。大戸屋の株主総会に行きたいので今から株を買おうか迷っています。。
引用元: ダイヤモンド108巻28号p8-p9