[週刊ダイヤモンド] 109巻28号 要約と感想

PUBLISHED ON 2021-07-23 19:07:18 +0900 JST — DIAMOND

要約



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 6年前に世に出たロボット「ペッパー」は人気を呼び、多くの飲食店が導入した。だが、今は顧客離れが加速し、提供元は2021年3月期に196億円の最終赤字に陥った。なぜペッパーは落ちぶれてしまったのか。

 はま寿司はペッパーを受付係として2016年に導入。17年には全店舗に拡大して来店客がタッチパネルで人数や座席を選択する仕組みを整えた。

 当初の手応えは上場で17年には当時の取締役がソフトバンク主催のシンポジウムに登壇しユーザー企業を代表して活用事例を語ったこともある。

 しかし、蜜月も長くは続かなかった。現在のレンタル契約は「全店舗で終了済みである」

 かつての人気者ペッパはなぜリストラされるのか。

それは人と話せるから人を減らせるへロボット需要が変化したからである。

コロナ禍の到来によって飲食業界が打撃を受けたこともあり市場は単に人間と会話できるロボットだけでなく、非接触や省人化を実現できるロボットを求めている。

 消費者の目が肥えたことで、ロボットだけでの集客も難しくなっている。店頭においてはみたものの、性能が課題があり店員の数を減らせないロボットは戦力にならない。

 ペッパーの登場から早五年、時代は変わってしまったものである。ソフトバンクロボティクスグループは次の手として以下のことをしようとしている。

 今年2月にアイリスオーヤマとの合弁会社を立ち上げ、AIを活用した除菌ロボットや自動配膳ロボットの提供に力を加える方針を打ち出した。

 産業用ロボット領域に手を広げながらも、ペッパーの事業は継続していくだろう。

参照先: 週刊ダイヤモンド109号28巻 p13

TAGS: ECONOMY
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