[週刊ダイヤモンド] 108巻27号 要約と感想

PUBLISHED ON 2020-07-06 14:47:02 +0900 JST — DIAMOND

要約

 最近、kaggleで自然言語処理をするにつれて自然言語でのデータを処理をする面白さに気付き始めています。Pytorchで動かすためにTensorflowでトークン化したりなど、NNに通す前の処理が少し面倒な気がします…

経済レ字回復の好機

 コロナの中、世界経済の見通しは依然として厳しい状況にある。それにもかかわらず、3月下旬以降、「不況下の株高」が華々しく進んだ。

 為替市場でも、2月下旬から一ヶ月の間に暴落した新興国、資源輸出国の通貨が、5−6月のリスクオン気運に乗って反発した。一見すると様変わりだが、来年にかけて中期では、まだまだ紆余曲折があるとみてる。  ただあえて中期とするのはその先に好機があると思っているからだ。

 世界銀行やIMF(国際通貨基金)などの国際機関、FRBなど政策当局の最新経済の見通しでは米国をはじめ先進国も世界も、今年は世界大恐慌以来の大幅なマイナス成長になり、来年もコロナ前の正常な軌道に復帰できない。  そして、IMF公表のGFSR(国際金融安定性報告書)は実体経済の苦境と株式市場の楽観の乖離に警告を鳴らした。先進国では3-4月にかけてウイルス拡大で突然活動が停滞し、ストンと落ち込んだ。政策当局は底割れ回避へ空前の財政金融政策を発動した。観戦代一派のピークが過ぎるとともに経済が再始動し、皆の目線が大底から失地回復へ上向いた。政策効果とあいまって、市場心理がリスクオンに沸き立つのも頷ける。

 ただし、レ字回復してもコロナ前の水準には及ばないだろう。株式市場がレ字回復の重さに悩む頃に、新興国通過の脆弱性が再び問われる恐れがある。新興国の回復にはドル安トレンドが必要になる。ドル安は新興国のドル建て債務の返済負担を軽くするので強力な金融緩和政策になる。

 米国経済が回復するにつれてドル安トレンドが始まると見る。FRBの金融緩和の効果が現れ潤沢に供給されたドルが高利回りを求めて国際市場に流れでるためだ。コロナか克服の目処が立つ21-22から新興国市場で再び狙い目になると期待している。

TAGS: ECONOMY
comments powered by Disqus