さまざまな実証研究、金融機関のレポートなどで新しいファクターが提案されてその有効性が検証されている。
機関投資家が提供するクオンツファンドでは、それらのファクターに基づく投資を行い、超過収益(アルファ)を効果的に獲得をする。
クオンツファンドの付加価値は以下のものがある。
インデックスベンダーが公開するこれらのポートフォリオにそのまま投資をすればファクター効果を得られるため機関投資家の存在意義を問われることになった。
実際に国内ではこれらのスマートベータに連動するパッシブファンドや個人投資家でも購入できるETFが各投資信託から販売される。
これらのファンドはスマートベータ指数にトラックすることが目的であり、付加価値が低いため信託報酬が低い。
個人的に
証券会社は信託銀行で行われている業務を代替的に行う。つまり、インデックスベンダーから証券会社に直接の情報を伝達することが効率的に販売をできるのではないか思います。
スマートベータは本当にファクター効果を受けているのか。それを示すためにもまずは等ウェイト指数と市場指数の月次収益率をMSCLから取ってきたので、各データを累積収益率ごとに分けてグラフ化をした。
上の図を見ると市場指数よりも等ウェイト指数の方が大きい値を取っている。これにより等ウェイト指数は有効な収益率を示していることがわかる。 これを実証分析によるファクター効果を享受できているのかという議論に置いて検証する。つまりファクター効果のスプレッドリターンと類似した効果があるのかを検証する。
そこで、類似性の検証ということで視覚的にもわかるクラスター分析を用いてやってみる。
クラスター分析とは、データの距離行列から近いものをグルーピングしていき、類似しているサンプル、離れているサンプルを視覚的に判断する多変量解析手法