[週刊ダイヤモンド] 108巻48号 要約と感想

PUBLISHED ON 2020-12-25 14:36:22 +0900 JST — DIAMOND

要約

 ここ1ヶ月は何も投稿できませんでした。卒業研究が大変だったこともありますが、証券外務員一種という資格の取得を同時並行でやっていたのが、雑誌の要約ができなかった原因の1つだと思います。しかし、無事に証券外務員一種を合格することができたので、あと1ヶ月は卒業研究を終わらせて、晴れて慶応大学卒業という資格を得ようと思います。

FTA競争

 英国とEU(欧州連合)のFTA(自由貿易協定)交渉の行方について。  英国がEU離脱をしたのが1月末で、20年末までに移行期間として英国がEU内にいるのと同等の状況が維持される。つまり、このEU離脱後に英国とEU間で発生する関税が係るので、それまでの間にEUと英国はFTAを進める必要があるのだ。しかし、FTAについてうまく行っていないポイントが3つあるので紹介しようと思う。

①漁業

 英国の排他的経済水域で英国船籍の漁獲量は54.6万トンの一方で、EU加盟国船籍の漁獲量は73.9万トンと全体の6割弱を占めている、英国はEU船に対し、漁獲量の見直しを求めている。

②公平な競争条件の確保

 EUは雇用、環境、気候変動などの政策でEUの基準を下回るような政策をしないように英国に要求している。例えば、農薬の規制で英国がEUよりゆるいレベルの規制に変更したとする。そうすると、英国の生産物の生産コストが低下し、安い価格でEU圏内に輸出できる。そうなると、EU圏内の農業者が不利になってしまう。この要求をEUは英国に求めたが、英国は束縛を受ける協定は結びたくないということだ。

③英国とEUが紛争が起きた時の解決方法

 もしも、英国とEUで紛争が起きた時にどこが解決するのか。EU内での紛争であるならば、EU司法裁判所が判決を下す。しかし、EUを抜ける英国にとってはEUというEU側の有利な場所での裁判所での判決はさせたくないと思われる。

 SDGsを重要視される今、英国が農薬などの生産コストを下げるような政策は出すことは考えにくいと思われる。紛争解決機関などを共同で設立するなどすればさほど問題はないと思われるので、この交渉は早く決着が着くと個人的に思っている。

 英国駐在の日本企業としては、通行税、関税などの何かしらの制約が課せられることは間違い無いので、企業側は一層の佳境に立たされているのでは無いかと思われる。

参照先: 週刊ダイヤモンド108号48巻 p14-p15

TAGS: ECONOMY
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