ここ一週間は怠惰感が強く、何もしていない日が二日も連続してしまいました。何もしない日の罪悪感は強く、2度と起きないように心がけていきたいと思います。
先進国の中央銀行の中で、リテール向け中央銀行デジタル通貨(CBDC)発行に最も近い位置にあるのはスウェーデンのリクスバンクだ。そのため、同行の動きに注目が集まっている。
しかし、多くの中央銀行関係者は、リテール向けCBDCが革命にならないと思うものが多い。(ステファンイングベス総裁の発言などから)
それには3つの理由がある。
1. 中銀は現金を廃止することは当分不可能であり、両者の共存が予想されるから。
リクスバンクが公表したデータによると、現金の利用が社会で減っている減少について、ネガティブな印象を持っているのは、若者(18-24)で19%だが、65-84歳の方は54%にも登る。他国に比べ電子マネー化が進むスウェーデンですら、ネガティブな印象を持っている人は一定数いるのだ。他国でもさらにいるとなると現金の必要性がまだあると思われる。
2. CBDCは信用力が高いため、ちょっとしたきっかけで銀行預金が大規模な解約でスマートフォンのウォレットにCBDCが退蔵されるう可能性がある。
今の中央銀行が超低金利だと銀行の預金金利はほぼ0%なのでその減少が起こりやすい。その減少が万が一にも起こった場合、中央銀行にお金が集中し、1970年代のような社会主義的な姿になってしまう。
3. CBDCは民間のキャッシュレスシステムと補完関係になる必要がある。
CBDCが制度的に優位性を持ちつつ、「後出しジャンケン」で民間を蹴散らすと、同分野でのイノベーションは起こりにくくなってしまう。
以上の理由から、CBDCの実施するに至らないという否定的な意見が目立つ。
しかし、ドイツの銀行であるブンデスバンクは、CBDCに前向きな姿勢を見せつつも、混乱を避けるには包括的な概念分析などをする必要があると慎重な一面を見せる。
参照先: 週刊ダイヤモンド108号46巻 p21