卒業論文の急なテーマ変更から三週間経って、やっと落ち着いてきたところではあります。インターンもプロジェクトが1つ終わって、1月までお休みしてもらったので、時間がある程度確保することができました。
一月には基本情報試験があり、二月にはE資格が控えているので、今のうちに過去問を解いて行きたいと思います。
外出自粛や海外からの訪日客の蒸発、駅ビルや商業施設等の店舗一時閉鎖などコロナの影響が鉄道会社を襲っている。JR東海、JR西日本、JR東日本の本州三者ともに2021年度の3月期中間決算で大赤字となった。通期予想も各社が民営化後最悪の水準で売上高激減、大赤字となるが、その中身は一括りには語れない。
売上高は前期比でJR東が48.2%,JR東海が64.4%,JR西が48.8%減となり、JR東海が最も落ち込む。これにより売上高規模の順位は従来のJR東がトップ、JR東海、JR西という序列が崩れ、JR東海がJR西を下回り最下位となる。また、20年度3月期時点で3社において売上高に占める運輸業の割合を見ると、JR東海は約70%、他が60%を見ると、運輸業に占める割合の高いJR東海が最も売上高を落としたのである。
運輸収入は、新幹線と在来線の2つに分けられる。20年3月期の時点で、新幹線の割合がJR東が3割強、JR西が5割強、JR東海が9割強とJR東海が飛び抜けて高い。そして、3社の4-9月の運輸収入は前年同期比で新幹線がおよそ7割減で、在来線が5割減なので新幹線の落ち込みが大きかった。新幹線収入の一本足とも言えるJR東海が売り上げで最も痛い目を見ている。
最も、利益の序列では売上高とは別の異変が起きている。前期まではJR東海、JR東、JR西という順番で営業利益を生んでいたが、今期ではJR東海、JR西、JR東と順序が変わった。JR東海が売上高が一番減少しているのに、利益がトップで維持しているのは、東海道新幹線の採算性が高いゆえだ、売上高規模を落としても利益を生んでくれている証拠である。
一方、在来線の収入はJR東が最大の3564億円だが、JR東は運輸収入の柱である在来線が落ち込み幅が低いものの、採算性がひくく、固定費が重くなり利益を出しにくくなったことが、JR東が利益率が悪い理由だろう。
参照先: 週刊ダイヤモンド108号43巻 p10-p11